まるごと大好き!
「私は塾があるので、まず親に連絡させてください」
君嶋はハキハキと答えた。雪実さんはうなずいて微笑んだ。
「もちろん。私からも説明させてもらうし、時間はとらせないから」
「俺がみんなの代わりに説明するんじゃダメですか?」
廻が鼻息荒く提案したが、雪実さんは首を横に振った。
「悪いけど、規則なの……。でも大丈夫、1時間もかからないから」
「そうですか……」
「真岡くんは友だち思いね」
雪実さんは優しく笑った。
廻は泣きそうな顔で笑う。泣き笑いするやつはじめて見た。
じゃなくて。
「真岡くん、事情聴取を口実に一緒にいたいだけじゃ……」
「ああ、あの刑事さんが話聞くとは限らないのにな……」
静波と2人で背を向けて、廻のこすい手についてヒソヒソとささやく。
「そっちの2人は?」
雪実さんに声をかけられ、2人で肩をビクつかせながらも「大丈夫です」とぎこちない笑顔を作った。廻はあからさまに肩を落としていた。
君嶋はハキハキと答えた。雪実さんはうなずいて微笑んだ。
「もちろん。私からも説明させてもらうし、時間はとらせないから」
「俺がみんなの代わりに説明するんじゃダメですか?」
廻が鼻息荒く提案したが、雪実さんは首を横に振った。
「悪いけど、規則なの……。でも大丈夫、1時間もかからないから」
「そうですか……」
「真岡くんは友だち思いね」
雪実さんは優しく笑った。
廻は泣きそうな顔で笑う。泣き笑いするやつはじめて見た。
じゃなくて。
「真岡くん、事情聴取を口実に一緒にいたいだけじゃ……」
「ああ、あの刑事さんが話聞くとは限らないのにな……」
静波と2人で背を向けて、廻のこすい手についてヒソヒソとささやく。
「そっちの2人は?」
雪実さんに声をかけられ、2人で肩をビクつかせながらも「大丈夫です」とぎこちない笑顔を作った。廻はあからさまに肩を落としていた。