まるごと大好き!
「……これからホームルームがあるので、いったん失礼します」
「──! ──!?」

 電話の相手はまだ騒いでたけど気にせず切ってしまった。三津野先生は深刻そうな顔で、副担任の先生に「ホームルームをお願いします。伝達事項は変わってませんので」と話してた。これ、わりと非常事態なんじゃ……。
 私がオロオロしていると、三津野先生は私が書いたメモを差しだしてきた。

「どういう状況だったか、詳しく教えてくれる?」

 静波ちゃんになにかあったんだ。
 私はそう直感した。
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