まるごと大好き!
 ありえない。
 静波ちゃん、あんなに幸せそうだったのに。
 事態は私が思うより、ずっと深刻だった。

「おかしいと思って、すぐに録音したんだ」

 そこでふと疑問が出てきた。

「どうして私が呼ばれたの……?」

 木城くんが答えてくれた。

「静波が……かなえや廻にも伝えてくれって」
「私にも?」

 ますますわからない。

「とにかく、録音を聞いてあげて」

 三津野先生に言われて、疑問を胸に残したまま木城くんに手を差しだした。
 木城くんにスマホを渡され、表示されてる再生ボタンを押す。
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