まるごと大好き!
「うあん……不安、うるしい……苦しい、へいご……英語、りしゃ……医者……」
静波ちゃんとの会話──というより、静波ちゃんの言葉をくり返していた。
うん、そうだよね。静波ちゃんがあんな意味のわからない言い方をするなんて……なにかを相手に気づかれないように伝えようとしてるとしか思えない。
例えば、今自分がいる場所のヒントとか……。
頭のいい静波ちゃんのことだ。きっと暗号にして私たちに伝えてくれたんだ。絶対に解かないと。
でないと、静波ちゃんとは、きっと一生会えなくなる。
「木城くん、もう1回再生させて」
「あ? ああ」
今度は木城くんが再生ボタンを押してくれた。静波ちゃんのつっかえるしゃべり方に、やっぱり違和感を覚える。
……ダメだ、わからない……。
こんなことになるなら、先に行かないで無理にでも静波ちゃんと一緒にいればよかった。
あれ……、先……?
静波ちゃんとの会話──というより、静波ちゃんの言葉をくり返していた。
うん、そうだよね。静波ちゃんがあんな意味のわからない言い方をするなんて……なにかを相手に気づかれないように伝えようとしてるとしか思えない。
例えば、今自分がいる場所のヒントとか……。
頭のいい静波ちゃんのことだ。きっと暗号にして私たちに伝えてくれたんだ。絶対に解かないと。
でないと、静波ちゃんとは、きっと一生会えなくなる。
「木城くん、もう1回再生させて」
「あ? ああ」
今度は木城くんが再生ボタンを押してくれた。静波ちゃんのつっかえるしゃべり方に、やっぱり違和感を覚える。
……ダメだ、わからない……。
こんなことになるなら、先に行かないで無理にでも静波ちゃんと一緒にいればよかった。
あれ……、先……?