もっとドキドキさせて
夢の中 #2
―――――
小学6年生になった4月。
いつもみたいに玲と遊ぼうと思った。
優しい玲の声が聞きたい。
「玲、遊ぼう」
そう声をかけたのに、玲はいつもと違う雰囲気で私を見つめた。
『お嬢様…これからは、そのようなことは控えさせていただきます。』
冷たい声だった。
その声を聞くと同時に、以前の玲よりも背が伸びて声のトーンが違うことに気づく。
前の玲はどこ?
私に『大好き』って言ってくれた玲はどこ?
―――――
またこの夢だ。
生々しい記憶が頭をかすめる。
いつものように心細くなり、玲に抱きつきたくなる。
そんな気持ちをぐっと堪えて、眠りについた。
また、さっきと同じ夢を見ませんように…
うとうとしながら夢の中に入る直前、玲の指が私の髪を優しく触った気がした。
小学6年生になった4月。
いつもみたいに玲と遊ぼうと思った。
優しい玲の声が聞きたい。
「玲、遊ぼう」
そう声をかけたのに、玲はいつもと違う雰囲気で私を見つめた。
『お嬢様…これからは、そのようなことは控えさせていただきます。』
冷たい声だった。
その声を聞くと同時に、以前の玲よりも背が伸びて声のトーンが違うことに気づく。
前の玲はどこ?
私に『大好き』って言ってくれた玲はどこ?
―――――
またこの夢だ。
生々しい記憶が頭をかすめる。
いつものように心細くなり、玲に抱きつきたくなる。
そんな気持ちをぐっと堪えて、眠りについた。
また、さっきと同じ夢を見ませんように…
うとうとしながら夢の中に入る直前、玲の指が私の髪を優しく触った気がした。