柚菜〜初恋編〜
その後
あれから10年後



 

果穂に勧められて、最近始めたSNSを開く


中学で検索出来たりして、懐かしい名前ばかりが並んでいる


その中に、雄太の名前があった



柚菜「雄太だ。変わってないな」


男数人で、楽しそうに笑っている写真



10年前、あれから柚菜は学校に行かなくなり、卒業式には出席せず、午後から卒業証書だけもらいに行き、雄太には会っていない




SNS上で、メールが送れる機能があり、柚菜はメールをした


柚菜【久々!元気してる?】


少しして、返事がきた


雄太【久々!急に連絡きたから、ビックリした!元気だよ?高瀬も元気か?】



柚菜【元気だよ!急に連絡してごめんね!伝えたい事あって】



雄太【どうした?】



柚菜【中学時代の三年間、雄太がいたから、楽しかったし、苦しかったし、全部大事な宝物だよ!ありがとう】



雄太【ありがとう。俺も、楽しかった!沢山笑って、沢山泣いて、すごく大切な思い出だよ】


柚菜は甘酸っぱい気持ちになる



柚菜【雄太が好きだった。ずっと言えなくて、やっと言えた】


雄太【何年越しだよ〜でも、連絡くれて嬉しかった!】


柚菜【私、今月結婚するんだ!】


雄太【俺も、来年結婚する!】


柚菜【お互い、幸せになろうね】


雄太【そうだな!お互い幸せになろう!】



携帯を見ながら微笑む柚菜



「お母さん何笑ってるの〜!気持ち悪いよ〜」



柚菜は、19歳で子供を産み、未婚で育てている



柚菜「京輔もいつか、初恋するのかぁ〜」




柚菜は、携帯を机に置いて、子供の方へ歩いて行く



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