この度、友達やめます。
「ハイ…」
水ノが飲み物を持って来てくれた
アレ?
激マズジュースじゃない
私の好きなココアだ
彼女になるってこーゆーことなんだ
「ありがと」
アレ?
水ノが私の隣に座った
さっきまで前に座ってたのに
いつもそっちだったのに
「なんでこっち?」
「ダメだった?」
周りを見たら
この座り方の男女が数組いた
なるほど
付き合うとこーやって座るんだ
「ダメじゃないけど…」
近くてドキドキする
「夏休みの計画どおだった?
どこ行くの?」
結局
私と水ノのことを聞かれる時間が長かった
「うん
みんなも花火行きたいって」
「まさか一緒に行こうって言ってないよな?」
「うん
水ノと行くよ」
「ならいいけど…」
水ノ、一瞬嬉しそうだった
すぐ隣にいるから表情よく見れないけど
やっぱり緊張する
この座り方
ココアに口をつけた
ゲホ…
「マズー!何コレ?何入れた?」
「塩」
「ココアに塩とか聞いたことないし!
しかも激塩、激マズ」
水ノを見たら
水ノは笑ってた
いつもの水ノだ
ホッとした
けど
目が合って
ドキン…
目をそらした
たぶん私
顔赤いかも…
「夏だし
塩分必要だろ」
ドキドキして
いつもの自分が出せない
水ノはなんで
いつもどおりなんだろう?
その余裕、ムカつく