この度、友達やめます。
「お先に、いただきます」
「どーぞ…」
「んー…うまい
スペシャルなだけある」
「それはよかった」
水ノの食べ方、好きだ
いつも口いっぱいに頬張るけど
キレイに食べるの
たまに口の周りに着いたやつ
舐めるのも好き
「シーフードピザのお客さまー」
見惚れてた
「はーい!
エビおいしそー」
「今日はシーフードなん?」
「うん」
「珍しいじゃん」
「水ノがシーフード好きって言ってたから」
あ…
また好き
しかも私が頼んだヤツなのに
水ノのこと考えてたとか…恥ずかしい
「水ノも食べるでしょ」
「うん
オレのハンバーグも食べる?」
「うん」
「ハイ!」
水ノがハンバーグの刺さったフォークを
私の前に差し出した
え…
アーン!みたいなカンジじゃん
みたいな…じゃなくて
アーンじゃん!
「水ノ、食べてからでいい
私は残ったヤツでいいから」
恥ずかしくてそう言った
「そんなこと言ってると残んないけどね」
そう言って水ノはまた笑った
好きだな…って思った
あー、また赤くなる
私
いつから水ノのこと好きだったかな?
友達としてじゃなくて
こーゆー感情
「水ノ、あのさ…」
「うん、なに?
早く食べないと冷めるよ」
「うん、そーだね…」
あのさ…に続く言葉は
好きだよ
だったのにな