この度、友達やめます。
「おっはよー!」
笹川が私と水ノの間に割って入ってきた
笹川は知ってるのかな?
私たちが別れたこと
「笹川も課題終わってないっしょ」
「なに?その決めつけ
ま、終わってないけど」
「ファミレス来る?
みんなで手分けしてやった方が早いから」
水ノが笹川を誘った
みんなって
水ノと笹川と…私も入ってるよね?
「え?
そんなふたりの邪魔しねーよ
どーせイチャイチャしてんだろ
オレだけ惨めじゃん」
笹川、知らないんだ
水ノ、言ってなかったんだ
「イチャイチャとかするわけ…」
「イヤイヤイヤ…
するでしょ♡」
笹川、察してよ
水ノが普通すぎてわかんないか
「オレと吉永、友達に戻ったから」
「え?…え!?
あー…そーいう…へー…」
私もまだ誰にも言えてなかった
いずれバレるのにね
たぶん…
みんなにバレたらヤダとかじゃなくて
もしかしたらまだ望みがあるかも…とか
誰かに言ったら
それが現実だって思い知るのが怖かった
水ノと私の間に笹川が入って
教室まで向かった
夏休み前と変わらない学校だ
ホントに夏休みは夢だったみたいに
水ノは今日も私の好きな笑顔で笑ってた