この度、友達やめます。

「え…なに?…吉永?」



水ノの声がした



「あ、水ノごめん
なんか手が変なとこに当たっちゃって…」



暗闇の中
天井の光りを頼りにスイッチを探した



「アレ…どこかな…ここ…?」



もっと天井が光って
水ノが立ってるのが見えた



「水ノ、何その格好」



「バスローブ…
なんか笑えるよね」



「ドラマでしか見たことない」



「吉永、笑いすぎだろ
吉永もシャワーしたらコレ着るんだよ」



「え…」



「シャワーしてきなよ」



シャワーしても、いいの?

泊まってもいいってこと?



「いい、の?」



「何が?
オレだけ笑われるの納得できない
吉永も着てよ
出てきたら笑ってやるから…」



こーゆーホテルに来てるのに
なに?この友達のノリ



でもなんかホッとした



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