この度、友達やめます。

「で?」



水ノの前に
アイスミルクティーガムシロ増し増しを置いた



「サンキュー!」



「サンキュー!じゃなくてさ」



「ヨンキュー!」



「じゃなくて!
おもしろくないし!
彼女って、誰?」



「ハイハイ…
塾の子」



「へー、塾ね
同じ歳?」



「うん」



「何月生まれ?」



「そんなん知らんし」



「彼女なのに?」



「うん、まだ知らない
だって昨日付き合ったばっかだし
何月生まれか知って吉永どーすんの?」



「私より年上か年下か」



「は?意味わかんね
普通そこ気にしねーし
同じ学年なんだから大差ねーだろ」



「そっか、そんなもんか…
あ、どこ高?」



「S高」



「お嬢様学校じゃん」



「オレ、今日ハンバーグ食べようかな
スペシャルハンバーグ」



「あ、いいね!
私も食べる
お祝いだしね!」



「吉永のおごりだっけ?」



スペシャルハンバーグ ¥1750



「いや…」



「お祝いって言ったよな?」



「うん、おめでとー!パチパチパチパチ…」



「そんだけか…
なんだ、話さなきゃよかった」



「お祝いだし
ピザにしようよ!
私、おごるよ」



「ピザ?いつも食ってるじゃん
オレ、ハンバーグがいい」



「ピザの方がパーティーぽいし」



「ま、おごってくれるならいいや」



「私に彼氏できたら
お寿司でも行く?
水ノのおごりで」



「別にいいよ」



「水ノくん、太っ腹!」



「吉永、彼氏できなそうだから」



「は?酷くない?」



水ノはまたお腹を抱えて笑った



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