ファーストクラスの恋 ~砂漠の王子さまは突然現れる~
「Would you like a drink?」
「orangejuice, please.」
離陸前にウエルカムドリンクを尋ねられ、さっきもラウンジで飲んだところだけれどせっかくだからお願いした。
「お前さあ、成田までのファーストクラスがいくらか知っているのか?」
通路を挟んで隣の席に乗り込んだ元カレはさっきから身を乗り出して話しかけ続けてくる。
正直うざいなと思いながらも、できる限り無視を貫くしか私には方法がなかった。
「100万だぞ、100万」
「知ってます」
私だってちゃんと調べたんだから。
「それで、男はどこにいるんだ?」
「もう、だ、か、ら」
さすがに我慢できなくなって身を乗り出そうとした時、
「Excuse me, please be quiet」
CAさんに声をかけられてしまった。
「orangejuice, please.」
離陸前にウエルカムドリンクを尋ねられ、さっきもラウンジで飲んだところだけれどせっかくだからお願いした。
「お前さあ、成田までのファーストクラスがいくらか知っているのか?」
通路を挟んで隣の席に乗り込んだ元カレはさっきから身を乗り出して話しかけ続けてくる。
正直うざいなと思いながらも、できる限り無視を貫くしか私には方法がなかった。
「100万だぞ、100万」
「知ってます」
私だってちゃんと調べたんだから。
「それで、男はどこにいるんだ?」
「もう、だ、か、ら」
さすがに我慢できなくなって身を乗り出そうとした時、
「Excuse me, please be quiet」
CAさんに声をかけられてしまった。