ファーストクラスの恋 ~砂漠の王子さまは突然現れる~
「お客様」
さすがに声を聞きつけてCAさんがやって来た。
そりゃあそうだよね、いくら乗客が少ないとは言え大声を出せば飛んで来て当然。
やってきたCAさんもかなり焦った表情をしている。
「大丈夫ですよ、俺たち知り合いですから」
「え、ですが・・・」
きっとハサンから自分の連れだと説明されているのだろう、CAさんは私を見ながら困った顔をしている。
もちろん、元カレに今の連絡先を知らせたくはない。
けれど、ここで騒ぎを起こせばハサンにも迷惑がかかるかもしれない。
そう思と事を荒立てることはできず、私は黙ってしまった。
「ほら彼女だって違うって言わないんだから、大丈夫ですよ」
「しかし・・・」
「俺は客だよ。その俺が大丈夫だって言うんだから、何が問題なの?」
「・・・」
威圧的な元カレの声に、CAさんも言い返せなくなった。
仕方ない。日本に帰ったらスマホを新しくしよう。
手間とお金はかかるけれど、きっとその方がいい。
しかたがないなと自分に言い聞かせた時、
「何しているの?」
後方から、パジャマに着替えて戻って来たハサンの声がした。
さすがに声を聞きつけてCAさんがやって来た。
そりゃあそうだよね、いくら乗客が少ないとは言え大声を出せば飛んで来て当然。
やってきたCAさんもかなり焦った表情をしている。
「大丈夫ですよ、俺たち知り合いですから」
「え、ですが・・・」
きっとハサンから自分の連れだと説明されているのだろう、CAさんは私を見ながら困った顔をしている。
もちろん、元カレに今の連絡先を知らせたくはない。
けれど、ここで騒ぎを起こせばハサンにも迷惑がかかるかもしれない。
そう思と事を荒立てることはできず、私は黙ってしまった。
「ほら彼女だって違うって言わないんだから、大丈夫ですよ」
「しかし・・・」
「俺は客だよ。その俺が大丈夫だって言うんだから、何が問題なの?」
「・・・」
威圧的な元カレの声に、CAさんも言い返せなくなった。
仕方ない。日本に帰ったらスマホを新しくしよう。
手間とお金はかかるけれど、きっとその方がいい。
しかたがないなと自分に言い聞かせた時、
「何しているの?」
後方から、パジャマに着替えて戻って来たハサンの声がした。