「みんなで幸せになると良いよ。」
初めてファーストフード店に行った。

何も知らなくて『はじめてだから買い方が分からない』そう言うと同じもの注文してくれて。

不思議そうにしてる彼に全部話したの。生い立ちから今まで。
家庭環境から、さっきのことまで。

思い出すと辛くてまた泣きそうになってきたとき、彼を見たら彼が泣いていて。


「凄い大変やね。頑張ってるんやね。」って。


そんな彼見てたらやっぱり泣いちゃって。注文したものに手もつけずに泣いて。

はじめて食べたファーストフードのポテトに、こんなに美味しくないのかって絶望したわ。それ聞くと大笑いしだして。


「お前がさっさと食わへんからやん!」って。


「お前」っていう響きも私とは違う言葉も新鮮で、なんか会って1時間くらいで離れたくないって思った。
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