「みんなで幸せになると良いよ。」
強姦 ― 二人に肉体関係があったのを調べてまでお父さんは私を追い詰めた。


「お願い、息子と娘に手荒なことしないで…。」


ママは力なく言った。


「佐紀!大丈夫、大丈夫。」


根拠のない言葉をママは笑顔で言った。野次馬たちに晒されて3人は警察署に連れて行かれた。


それっきり、二人を見ていない。

家も契約解除され、玄関にはなんかの業者の封筒が針金で止められていた。
警察署も口止めされていて、何も知ることができない。



相川栄太郎



それが私の父親。
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