「みんなで幸せになると良いよ。」
見知らぬ天井。


「おはようございます。麻酔切れたばかりなんで無理に動かないでくださいね。」


白衣の天使って満更嘘じゃない。こんなにキレイな笑顔があるんだと思った。


「ちょっと怖かったね。でも、大丈夫よ。きれいに処置終わったからね。」


まだ頭がぼぅっとしてる。
ただ、処置という言葉は耳に残った。


『処置…?』


白衣の天使は


「心配しなくていいよ、もう大丈夫よ。」といった感じで笑顔をつくり、


「また産めるようにキレイに先生が処置してくれたからね。大丈夫よ。」


『また産める…』何か冷たいものが毛細血管に広がる。


『だから、処置って何の処置!?なにをしたの!?』とベッドの上で声を荒げた。
< 154 / 266 >

この作品をシェア

pagetop