「みんなで幸せになると良いよ。」
突然のことで何が何かわからない。『襲われる』そう思って暴れたけど野田は男性の力を最大限に発揮して押さえ込んだ。声を出そうとすると思い切り頬を引っ叩かれた。何度も何度も。

『やめて!』

叫ぶたびに嬉しそうに顔を叩いたわ。口が切れて鉄の味がした。それを見た野田は笑ってるの。「汚いなぁ」ったつぶやきながら無理矢理された。嬉しそうに、狂ったように野田は私を見つめてる。

『汚れた。』涙も出なかった。もう汚されてしまったあとでは力なんてなかった。

抵抗も出来た。けど、もうどうでもよかった。愛した人と結ばれなかったり、浮気されたり、暴力うけたり。野田はなんか言いながら体を触ってきたけど「物」みたいに私は動かない。

ただ、人形みたいに。

扉があくまで。

何度も、何度も。

ノックもなく扉が開いて、

益田が野田越しに私を見た。



『あぁ、死ぬんだな。』って思ったよ。
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