「みんなで幸せになると良いよ。」
私に向けた攻撃性を修正することなく益田に突き刺したみたいだったわ。アドレナリンが出すぎたんでしょうね。

ゆっくり私の顔を益田は跨いだ。

益田の拳が野田のアゴを割った。野田の口から蛇口を捻ったように血がでる。

声も出さず野田を殴り続ける益田。女のような声で謝りつづける野田。

私は無表情に、

人形のように二人を眺めた。
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