「みんなで幸せになると良いよ。」
ヒイラギはどう見ているんだろう。

自分の愛した男の卑劣な行為で生まれた子供と、父親に愛情のない母親。愛していたかどうかはわからないけど、子供を宿すような関係の女。

いわば敵の存在。

だけど、ヒイラギは『良かったね。』と啓一をあやしながら笑顔で呟いていた。

それでも若いお母さんと子供はずっと泣いている。
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