「みんなで幸せになると良いよ。」
第2章 終わりのはじまり
1.終わりのはじまりに向かう電車で
『だから…言うたやん…ァ、アホ…はぁ、はぁ…』
階段を2段抜かしで駆け上がり、
肩で息をする僕に言った。
「う、うるさい…はぁ、ちょっとタンマ…はぁ、はぁ」
新快速の最後尾がもぅ小さく見える。
「もとはと言えば、そっちが遅れてくるからやん。」
正常に戻りつつある声で責めた。
彼女は両膝に手を置き、
うつむいた顔のまま睨むように見た。
『あたしのせい…?』
小さい舌打ち。
彼女は僕に後頭部を向け、
背を伸ばした。
階段を2段抜かしで駆け上がり、
肩で息をする僕に言った。
「う、うるさい…はぁ、ちょっとタンマ…はぁ、はぁ」
新快速の最後尾がもぅ小さく見える。
「もとはと言えば、そっちが遅れてくるからやん。」
正常に戻りつつある声で責めた。
彼女は両膝に手を置き、
うつむいた顔のまま睨むように見た。
『あたしのせい…?』
小さい舌打ち。
彼女は僕に後頭部を向け、
背を伸ばした。