「みんなで幸せになると良いよ。」
君も知ってるように椿さんは興味のない男になびいたりしない。

何度誘われてもコンパなんか行かなかった。

そうすると彼は椿さんの家を調べて「文化祭の委員の件で話があってきた」って言ったらしい。

『どこか外で話そう』という椿さんに「わかった」って野田さんは言った。
支度をしてドアを開けた瞬間、部屋に突き飛ばしたそうよ。



で…、あとは言う必要ないと思う。



ただ、そのとき何度も君の名前を呼んだんだって。

君の名前を泣きながら叫び続けたって。

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