「みんなで幸せになると良いよ。」
互いに「興味がある」僕ら。
「快楽」よりも「実験」としてのセックス。
そんなときでさえ隙をみつけて相手を笑わそうとする。
裸で笑い転げてベッドから落ちて、また笑う。

そんな「刺激」じゃなく「生温さ」で満たされた日々は心地良かった。

「好きなの?」

そう聞かれても困る。

「楽しいの?」

うん、楽しいよ。

そういう僕と椿。

不安なんて無い毎日。
続くと信じていた毎日。
笑い転げる、
転がり続けると思えてた毎日。

なし崩しにしたのは、僕。

けど、それは少し先。



少し先の、まだ知らない話。
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