「みんなで幸せになると良いよ。」
みんな気付いていないのかな。

僕は野田が少し苦手。なんでモテるのに椿に興味をもつのか。顔はきれいでも煙たがられてる椿に、打率最高の野田。顔はお似合いの美男美女でも、社会的評価が不釣合いなのは火を見るより明らかなのに。


『椿ちゃん男おるんかな?なぁ、落とせるようにはかってくれん?』


「なんで僕なんですか?それに野田さんモテるんやし椿さんじゃなくても。」


『何を言うてんの、若。ただサークルメイトを心配してるだけやん。落とすなんて冗談やんかぁ!』


嘘ってことくらいわかるけど、言い返すと何か勘繰られそうで面倒。

それに僕は彼氏と名乗っていいのか、そんなウジウジした気持ちが黙らせた。
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