「みんなで幸せになると良いよ。」
そうかと思うといきなり立ち上がり、寝ぼけたまま『どうぞ。』と僕の横におばあちゃんを座らせた。
「いえ、わ、わたし次の…」降りるということを言いたかったんだろう。
椿は有無を言わさず満面の笑みを披露して
『いいから、いいから。ねっ?』とおばあちゃんを言いくるめた。
僕もおばあちゃんもキョトンとしてしまった。
「いや、椿、もぅ…」と事情を説明したかったのに、
『大丈夫、大丈夫。私は立ってても大丈夫。若いから!』
空席の目立つバスのなかで眠たそうに口角をあげて言った。
結局、おばあちゃんは目的地の次の停留所で
「ありがとう、助かったわ」と演技をしてくれた。
『うぅん、じゃぁね、おばぁちゃん。』とまた笑顔で送り出した。
「いえ、わ、わたし次の…」降りるということを言いたかったんだろう。
椿は有無を言わさず満面の笑みを披露して
『いいから、いいから。ねっ?』とおばあちゃんを言いくるめた。
僕もおばあちゃんもキョトンとしてしまった。
「いや、椿、もぅ…」と事情を説明したかったのに、
『大丈夫、大丈夫。私は立ってても大丈夫。若いから!』
空席の目立つバスのなかで眠たそうに口角をあげて言った。
結局、おばあちゃんは目的地の次の停留所で
「ありがとう、助かったわ」と演技をしてくれた。
『うぅん、じゃぁね、おばぁちゃん。』とまた笑顔で送り出した。