「みんなで幸せになると良いよ。」
第5章 逃亡劇の代償
1.僕が逃げ出した街
僕は小学校からの友人とともにインターネットの音楽サイトを立ち上げた。
大学で習ったことを活かさない仕事がしたかった。
ドロップアウトしてゆくものとして「大学は必要ではなかった」と思いたかった。
プログラマーの友人や友人の連れてきた同僚にサイト運営を任せて、僕は外回りの営業をこなしていた。
歩き回る仕事は忙しさにかまけて考える時間を失う、充実していた。
省みずにいられるように休日でさえ情報処理技術の勉強をしたり、
C言語を覚えたり、デザインしてみたり、仕事ばかりに時間をかけていた。
仕事が軌道に乗り出した頃、友人の母が倒れた。
大学で習ったことを活かさない仕事がしたかった。
ドロップアウトしてゆくものとして「大学は必要ではなかった」と思いたかった。
プログラマーの友人や友人の連れてきた同僚にサイト運営を任せて、僕は外回りの営業をこなしていた。
歩き回る仕事は忙しさにかまけて考える時間を失う、充実していた。
省みずにいられるように休日でさえ情報処理技術の勉強をしたり、
C言語を覚えたり、デザインしてみたり、仕事ばかりに時間をかけていた。
仕事が軌道に乗り出した頃、友人の母が倒れた。