「みんなで幸せになると良いよ。」
2.終わりのはじまりの砂浜のうえで
JRの改札を抜け、南口から出る。
券売機の足元に砂が落ちている。
十数段の階段は直接砂浜におりている。
海。
透明度の低い濁った海。
砂浜には空瓶や花火の跡に空のペットボトル、ビニール袋、
用途のわからない何かの残骸…など、
半分砂浜から顔を出している。
漂着物やゴミを避けながら波打ち際まで歩いた。
『なぁ、どないしたの?いきなりテンション下がってない?』
彼女は少し心配そうに顔を覗き込んだ。
「別に。なんか、突然寂しくなった。っていうか、空しくなってん。」
理由とかは分からないけれど、
電車で彼女を見ていると変な気分になった。
胸騒ぎのような、
何かをやり忘れているような、
これから何か取り返しのつかないことが起きる…
そんな気がして、
彼女から目を背けられなくなった。
券売機の足元に砂が落ちている。
十数段の階段は直接砂浜におりている。
海。
透明度の低い濁った海。
砂浜には空瓶や花火の跡に空のペットボトル、ビニール袋、
用途のわからない何かの残骸…など、
半分砂浜から顔を出している。
漂着物やゴミを避けながら波打ち際まで歩いた。
『なぁ、どないしたの?いきなりテンション下がってない?』
彼女は少し心配そうに顔を覗き込んだ。
「別に。なんか、突然寂しくなった。っていうか、空しくなってん。」
理由とかは分からないけれど、
電車で彼女を見ていると変な気分になった。
胸騒ぎのような、
何かをやり忘れているような、
これから何か取り返しのつかないことが起きる…
そんな気がして、
彼女から目を背けられなくなった。