「みんなで幸せになると良いよ。」のレビュー一覧
断然こっちのが面白いね★ 順位の高い作品は結構ありふれた表現方法というか、王道って感じがする。物語で成立ってるんだろうけど、物語自体も正直慢性気味で心動かす言葉へのアプローチがストレート過ぎる。 それに対して、この作家さんは直線を表すのにワザと螺旋を描く。着地点は一緒でも{?}と、なにを言い出すのかという期待感が作品中常に保たれている。 難しい作品ではなく、シンプルな人間臭さのつまった作品。 登場人物のどれかにあなたはあてはまるでしょう★ 何人ものレビューや感想で挙げられている通り、まさにパズル★ 最後まで読んでこその一冊ですね。゜(´□`。)°
表紙に書かれている通り、この小説はパズル要素があります! それはもう読んで、その目で確かめてください(笑) そして読みながら感じるはずです。この小説がなんでこんなタイトルなのかを………
私は普段読書は製本されたものしか読みません。 携帯小説は表現がストレート過ぎたり、想像力を奪うような書き方をさせる作品が多いからです。 この作品はそんな概念を消してくれます。 製本で買う価値のある作品に出会えたと思っております。 登場人物の性格、話の後世、時折はいる筆者の考え、想像をさせる細かい言い回し…。 様々な点において稀にみる才能であると言えるでしょう。 本を読んで涙して腹が立って、祈りを込めたのは久しぶりです。 終盤の砂浜での自殺からすべての文字が走り出す…そんな気持ちにさせてくれました。 ヒイラギの弱さや素直さがきちんと描かれているため、周りの人間の息づかいがきちんと伺えます。 完成度の高さに脱帽しました。 お願いとしては 登場人物の「椿」視点でこの話をもう一度書いてみてほしいです。 いやはや、素晴らしい。