小児科医が甘え下手な看護師に愛を教えました
それから、悠くんを見送ったあと診察室に戻ると
「悠くん?中庭ではなしてたの?」
「見てたんですね、悠くんです」
「元気そうだった?」
「体の方は。少し心が…。でも、彼は強い子なので大丈夫です。優しい子でもあるので」
「仲良さそうだね。相談に乗ってあげたの?」
「相談というか、二人で話してましたね。境遇が似てて私も忘れちゃいけない気持ちを思い出せるんですよ。なので、相談ではなく、対等な関係でのお話ですね」
「やっぱり、立花の考え方好きだなぁ。その年とか関係なく患者さんやご家族とかと対等って言う考え方。どうしても、看護師や医者は感謝される立場で上にいるように感じるけど、同じ人間だしね。対等だよね」
褒められてることはわかっているのだが…
好きとか簡単に言うから誤解されるのでは?
そろそろ松崎先生を恨んでもいい気がしてきた。彼が一番の悪では?
私の視線か、何かで感じとったのか
「え?なんか悪いこと言った?」
「いえ、別に。なんでもないです」
「ほんとに?てか、いつタメ語で話してくれるの?敬語なんかいいのに」
「そういうとこですよ」
「え?」
「この際だからいいますね。そうやってフレンドリーにしない。好きとか軽々しく言わない。自分の見た目わかった上で言ってます?すごいですよ。他の科の看護師からも責められましたからね」
言い切ったあと、我に返ってやってしまった………と思ったら、
「フハハハ、ハハ…はぁー、やっと敬語が少し取れた。それに少しだけ本性見せてくれたでしょ。あと、訂正ね。俺は軽々しく好きなんて言わないし、フレンドリーでもないよ。俺は本性出さないからね。基本は」
どこが?
「どこがって顔したね。なんか、立花には本性出せちゃうんだよね。今までに出会ったことないタイプだし」
「いい意味ですか?それ」
「うん。立花は俺を医者としか見てないっていうか、人としか見てないっていうか。やりやすいよ。だから、俺は立花に本性を見せてもらうことと、敬語をなくしてもらうことを目標にしてるから」
なんて面倒くさいことを…
「そんなのしなくていいですよ」
冷たく言ったのに松崎先生は笑っていた。
「あっ、怪我してない?他の科の看護師からせめられたっていってたけど」
「大丈夫です、そろそろ診察時間です」
「悠くん?中庭ではなしてたの?」
「見てたんですね、悠くんです」
「元気そうだった?」
「体の方は。少し心が…。でも、彼は強い子なので大丈夫です。優しい子でもあるので」
「仲良さそうだね。相談に乗ってあげたの?」
「相談というか、二人で話してましたね。境遇が似てて私も忘れちゃいけない気持ちを思い出せるんですよ。なので、相談ではなく、対等な関係でのお話ですね」
「やっぱり、立花の考え方好きだなぁ。その年とか関係なく患者さんやご家族とかと対等って言う考え方。どうしても、看護師や医者は感謝される立場で上にいるように感じるけど、同じ人間だしね。対等だよね」
褒められてることはわかっているのだが…
好きとか簡単に言うから誤解されるのでは?
そろそろ松崎先生を恨んでもいい気がしてきた。彼が一番の悪では?
私の視線か、何かで感じとったのか
「え?なんか悪いこと言った?」
「いえ、別に。なんでもないです」
「ほんとに?てか、いつタメ語で話してくれるの?敬語なんかいいのに」
「そういうとこですよ」
「え?」
「この際だからいいますね。そうやってフレンドリーにしない。好きとか軽々しく言わない。自分の見た目わかった上で言ってます?すごいですよ。他の科の看護師からも責められましたからね」
言い切ったあと、我に返ってやってしまった………と思ったら、
「フハハハ、ハハ…はぁー、やっと敬語が少し取れた。それに少しだけ本性見せてくれたでしょ。あと、訂正ね。俺は軽々しく好きなんて言わないし、フレンドリーでもないよ。俺は本性出さないからね。基本は」
どこが?
「どこがって顔したね。なんか、立花には本性出せちゃうんだよね。今までに出会ったことないタイプだし」
「いい意味ですか?それ」
「うん。立花は俺を医者としか見てないっていうか、人としか見てないっていうか。やりやすいよ。だから、俺は立花に本性を見せてもらうことと、敬語をなくしてもらうことを目標にしてるから」
なんて面倒くさいことを…
「そんなのしなくていいですよ」
冷たく言ったのに松崎先生は笑っていた。
「あっ、怪我してない?他の科の看護師からせめられたっていってたけど」
「大丈夫です、そろそろ診察時間です」