小児科医が甘え下手な看護師に愛を教えました
そして、料理を並べて

「では、いただきます」

「「「いただきます」」」

食べ始めた。

「なんの話する?」

「意外とこの四人で話すことなかったよね」

「じゃあ、まずは自己紹介と自分の歴史を話そう」

ということになったので、時計回りで話すことになった。

最初は松崎先生。

「俺からか、俺は小児科医の松崎樹。なんで小児科を選んだかというと子供が好きだし、子どものためたら努力できると思ったから。

俺の小さい頃は…うん。別に面白いもんでもなかったな」

「なんだよ?それだけ?」
三浦先生がツッコんだ。

「だって学生時代は、別に普通すぎておもしろいことない。でも、最初はパイロットになりたかったかな…医者じゃなくて」

「へぇ…」

ピンポーン

「あっ、ごめん。友達の弁護士、一瞬抜けるわ」
三浦先生がドアを開けて、その弁護士を招き入れた。

「ありがとう、海斗」

南も知り合いらしく、
「海斗、なんかもってく?食べ物」
と言っていた。

「いいの?もらう」

そんな声が聞こえて、一人の男が入ってきて目があった。

「え、なんで葵いんの?」

「こっちのセリフなんですけど、海斗」

「え?2人知り合い?」

「はい」

「あ、晴基と有川と同じ病院で働いてんのか」

「そう」

「海斗、この袋ごと持ってていいよ。あ、葵が作ったものも入ってるから」

「ありがとう。葵が作ったものか、お腹壊さないようにしないと」

海斗が煽ってきたので
「なんだって?海斗?ん?」

「ウソウソ、じゃあ帰る。あっ、葵!二人でご飯いかない?近々」

「いいよ」

「株の金と、俺の案件みてほしい。俺が奢るから」

「美味しいお店期待してる。ラインで予定空いてる日送っとく」

「了解、あと斗真が葵が結婚しないと俺が結婚できないとか言ってたよ」

飲んでいた水を吹き出しそうになった。

「ゴホっ、勝手に結婚しろ!って言っといて」

「りょうーかい、じゃあ晴基と有川また来る」
そう言って帰ってった。

「何なんだ、アイツは」
私はそう言葉に発していた。
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