小児科医が甘え下手な看護師に愛を教えました
それなのに、彼女は自分が置かれている状況に気づいたのか俺の腕からすぐに出て

「あ…あ、す、すす、すいませんでした。こんな、長々と。も、もうこんな時間なのでかえります!」

顔を真っ赤にした。あれ?男友達はいるけど、男の免疫はない?

「抱きしめられたの初めてだった?男の人から」

「…いや、そ、そそんなこと、ありませんよ??」

明らかに動揺していて、いつも冷静なのに…

「ふはっ、ははは。バレバレ。送ってくよ」

「…歩いて帰ります。大丈夫です」

「だ〜め。心配するから。一人で家まで歩くの」

「大丈夫なのに」

ぼそっと彼女が言ったので、頬を片手でムニュッとした。

「おとなしく送られなさい。この世の中いい男の人ばっかじゃないんだからね?わかった?」

コクコクと頷いたので手を離した。その代わり、立花の目の当たりを優しく撫でて

「それにこの目の下のクマさんも知りたいし?」

バッ!

立花は急に俺から離れて目を手で覆った。

「なんでもないです、これは」

「はいはい。それを聞くから。車の中で」

そういいなだめて車に乗せた。
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