双子の恋と幼馴染

ガタッ

私は考えなしに立ってしまった。


「どした?」

「あ、いや。ごめんなさい。早退します」


私は逃げ出すかのように
会議室から出て行った。


「おいっ!!」

伊都が叫んでいる。

でも私はあの人がいる空間にはいられない。
居たくない。



走って
走りまくって
大きい木があったから、それに登り隠れるように身を潜めた。


なんであの人がいるの?
私はもう会いたくなかった。
なんでいるの。



「あ、やっぱここに居た。」


声が聞こえる方を見ると
そこには虎がいた。


「え、なんで、、?」

「相変わらず猫みたい。」

「なんで場所がわかったの?」

「そんなの、依夢のことはなんでもわかるよ。」

優しく微笑む虎の顔は昔と変わらず優しい顔だった。


星野 虎は私の3つ上。名前に似合わず優しくて、責任感があり、私たちのことをたくさん可愛いがってくれていた。髪は白髪で身長もスラッとしていて顔はイギリスとアメリカと日本のクォーター。だから、とても綺麗な顔をしている。

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