双子の恋と幼馴染

「ってことかな。」

「‥‥‥‥‥」

重いよね。こんな話。

「ご、ごめんね。こんな話。」

「いや。違うよ。
僕の言葉でもナイフになってたなんて。」

「違うの。私が弱いから。弱かったの。
本当は日本に戻るつもりがなかったから。だから、みんななんで?ってなったんだと思う。気になるのはしょうがないよ」

そう。
私が弱かったから。

ギュッ

え、、?


虎は私を抱きしめた。
だ、ダメだよ。涙が出そう。

「僕は何も力になれなかった。だから今は依夢の力になりたい。僕に頼ってこれから。」

その言葉で私は
涙が溢れた。止まらない。

私この人になら甘えることができるかもしれない。


私が泣き止むまで
ずっと、虎は私のことを抱きしめてくれた。


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