双子の恋と幼馴染
「伊都くんの撮影現場きたの初めてじゃない?」

「そうですね。」

藤堂淳(とうどう あつし)
6歳まで芸能活動してた私の昔のマネージャー。
まだ、伊都のマネージャーしてるとは思わなかった。

「そーいえば依夢ちゃん、保育園卒園するまで芸能人だったわね」

「昔のことだよ。
制服届けたし、みんな残るなら残ればいいし私は帰るね」

「ちょい待ち!!今日急遽モデルが来れなくなったから雑誌のモデル頼む!!」

は?
伊都は私に頭を下げてきた。
絶対嫌なんだけど。

「無理。何考えてんの?アホなの?」

「嫌がるのは分かる。
でも、お願いだ。俺を助けると思って!!」

「僕も依夢ちゃんのモデル姿見てみたいかも」

虎はワクワクした顔で私を見る。
私はこの顔が弱いらしい。

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