学生寮
私がそう聞いたとたん、頭の上から声が降ってきた。


「俺が何?」


リョウさん!


「ほら、ミナミの賭けの話」


タカさんがそう言うと、リョウさんは顔をしかめた。


「みのりに、そういう話をするなよ」

「なんで?
おまえ、今時の女子高生はカンジなんかよりずっと進んでるぜ。
みのりだって友達とエロ話くらいすんだろ?」

「え?いや、アハハ……」


リョウさんの前じゃ、なんか照れくさくて、そうだよ、なんて言えないよー。


リョウさんは、チラッと私を見ると、むすっとしたまま私の横に座り、タカさんに聞いた。


「どこまで話した?」

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