学生寮
金村さんというのは、私が中3の時に付き合った1コ上の先輩。
同じバスケ部で、汗をきらめかせてシュートする先輩に憧れて私から告白した。
OKもらって付き合うことになったんだけど、実際に付き合い始めて3回目のデートでキスされそうになった時に、急に怖くなって私は逃げ出してしまった。
気まずくなってお互いに連絡をとらずに数ヶ月たったある日。
街で裕子とショッピング中に、金村さんが知らない女の子と仲良く腕を組んで歩いているのを偶然見かけた。
それで失恋が決定的になった。
先に金村さんを拒否したのは私の方だったのだし、今から思えば、たぶん私は金村さん自身にではなく、恋に恋していたんだと思う。
でも、それ以来、簡単に誰かと付き合う気にはなれなくなった。
「別に、もう金村さんのことを考えることもないし、忘れてるんだけどね」
そう、金村さんに未練はない。
「ただ、次に誰かと付き合うなら、本当に相手を好きになってからにしたいなあって思うんだ」
「そう……」
同じバスケ部で、汗をきらめかせてシュートする先輩に憧れて私から告白した。
OKもらって付き合うことになったんだけど、実際に付き合い始めて3回目のデートでキスされそうになった時に、急に怖くなって私は逃げ出してしまった。
気まずくなってお互いに連絡をとらずに数ヶ月たったある日。
街で裕子とショッピング中に、金村さんが知らない女の子と仲良く腕を組んで歩いているのを偶然見かけた。
それで失恋が決定的になった。
先に金村さんを拒否したのは私の方だったのだし、今から思えば、たぶん私は金村さん自身にではなく、恋に恋していたんだと思う。
でも、それ以来、簡単に誰かと付き合う気にはなれなくなった。
「別に、もう金村さんのことを考えることもないし、忘れてるんだけどね」
そう、金村さんに未練はない。
「ただ、次に誰かと付き合うなら、本当に相手を好きになってからにしたいなあって思うんだ」
「そう……」