学生寮
「でも、なんで、みのりだけなんだろ。

私だっているのに。

自分の大好きなお兄ちゃんを他の女に取られたくないから、嫌がらせしてるんだよね。

だったら、私にも何かしてきておかしくないのになあ・・・

私が寮に住んでないから?

でもみのりだって、母屋に住んでるって説明したよね。

あー、あのあとだ、思い出した!」


あのあと?

何かあったっけ?


裕子は私の方を向いて手を合わせた。


「ごめん、みのり、私のせいだ」


え?


「あのあと、みのりがリョウさんに勉強教わったことを話したんだよ、私。

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