学生寮
「ねえ、リョウ兄ちゃん。
もうこんな危険なプレイする人と一緒テニスしたくないよ。
私、怪我させられそうだもん。
こんなトコで怪我して、春の大会に出られなくなったりしたら困るしぃ。
下手な人は部屋で休んでてもらおうよ~」


それを聞いて、とうとう裕子がキレた。


「ちょっと、莉絵ちゃん、いい加減にしなよ。

そもそもここはあなたの高校のテニス部じゃないの。

私達は、レジャーでテニスをしているだけなの。

そこに『私も入れて』って言ってきたのはあなたの方でしょ。

出て行くならあなたが出て行くべきじゃない?

ねえ、そうでしょ、リョウさん!」


突然振られて、リョウさんはとっさに返事ができないようだった。

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