学生寮
レストランの食事はおいしかった。
母と伯母さんのお喋りは尽きることなく、食事の時間は賑やかに過ぎていった。
私はリョウさんに連絡を取らなきゃと思いつつ、でも両親の前で携帯を取り出すのは気が引けて、気持ちばかり焦っていた。
ふと会話が途切れたとき、母が私に話しかけてきた。
「そういえば、みのり、今回の旅行、寮の男性達も一緒だったんですってね。
姉さんから聞いたけど、みんなかっこいいんだって?
誰か意中の人はいるの?」
うわー、やめてお母さん!
お父さんの前でそういう話はやめようよ~
父の方をうかがうと、案の定、むっつりとした表情。
去年他県に嫁いで行ったお姉ちゃんが、旦那さんを初めて紹介したときも父はすごく機嫌が悪かった。
私が伯母さんの所に居候すると決めたときも、男子ばかりの寮ということにこだわって最後まで反対していた。
父の前では、男の人の話はタブーだった。
助けを求めるように伯母さんを見るけれど、そ知らぬ顔で黙々とデザートを食べている。
母と伯母さんのお喋りは尽きることなく、食事の時間は賑やかに過ぎていった。
私はリョウさんに連絡を取らなきゃと思いつつ、でも両親の前で携帯を取り出すのは気が引けて、気持ちばかり焦っていた。
ふと会話が途切れたとき、母が私に話しかけてきた。
「そういえば、みのり、今回の旅行、寮の男性達も一緒だったんですってね。
姉さんから聞いたけど、みんなかっこいいんだって?
誰か意中の人はいるの?」
うわー、やめてお母さん!
お父さんの前でそういう話はやめようよ~
父の方をうかがうと、案の定、むっつりとした表情。
去年他県に嫁いで行ったお姉ちゃんが、旦那さんを初めて紹介したときも父はすごく機嫌が悪かった。
私が伯母さんの所に居候すると決めたときも、男子ばかりの寮ということにこだわって最後まで反対していた。
父の前では、男の人の話はタブーだった。
助けを求めるように伯母さんを見るけれど、そ知らぬ顔で黙々とデザートを食べている。