学生寮
《ねえ、みのり。
俺、ご両親に会って交際の許可を取っちゃダメかな?》
「ええっ!」
思いもかけない提案に、驚いた。
告白されたばかりで、まだちゃんとしたお付き合いもこれからなのに、両親に会うと言われて焦ってしまった。
「え、だめだめ。絶対ダメ!
うちのお父さん、すっごい石頭だから、私が男の人と付き合うなんて言ったら、シンガポールに連れて行くって言いかねないもの」
《そうか……》
リョウさんの声が寂しそうで、あまりに強く否定しすぎたかな、と不安になりかけていると、
《じゃあ、お母さんだけなら会わせてもらえる?》
と言う。
少し考え、母だけなら、と了承した。
明日は母と出かける予定だし、折を見て母に私から話してみて、母が大丈夫なようなら会わせるということにした。
また連絡する、と約束して電話を切った。
俺、ご両親に会って交際の許可を取っちゃダメかな?》
「ええっ!」
思いもかけない提案に、驚いた。
告白されたばかりで、まだちゃんとしたお付き合いもこれからなのに、両親に会うと言われて焦ってしまった。
「え、だめだめ。絶対ダメ!
うちのお父さん、すっごい石頭だから、私が男の人と付き合うなんて言ったら、シンガポールに連れて行くって言いかねないもの」
《そうか……》
リョウさんの声が寂しそうで、あまりに強く否定しすぎたかな、と不安になりかけていると、
《じゃあ、お母さんだけなら会わせてもらえる?》
と言う。
少し考え、母だけなら、と了承した。
明日は母と出かける予定だし、折を見て母に私から話してみて、母が大丈夫なようなら会わせるということにした。
また連絡する、と約束して電話を切った。