学生寮
「初めまして。
久保田涼介です」
ネクタイこそしていないけれど、普段よりやや堅いジャケット姿で現れたリョウさんは母に軽く頭を下げて自己紹介した。
母はにこやかに迎え、皆で席に着いた。
「嬉しいわ、私に会いに来てくれて」
運ばれてきた紅茶を手に取ると、母は笑顔でリョウさんに言った。
「この前の旅行は、久保田さんのご親戚の旅館だったそうね。
みのりがお世話になりました」
「いえ、叔父も喜んでいました」
「実はね、久保田さんのことは、姉から聞いてたのよ」
「そうじゃないかと思っていました。
だからなおさら、ご挨拶したかったんです」
久保田涼介です」
ネクタイこそしていないけれど、普段よりやや堅いジャケット姿で現れたリョウさんは母に軽く頭を下げて自己紹介した。
母はにこやかに迎え、皆で席に着いた。
「嬉しいわ、私に会いに来てくれて」
運ばれてきた紅茶を手に取ると、母は笑顔でリョウさんに言った。
「この前の旅行は、久保田さんのご親戚の旅館だったそうね。
みのりがお世話になりました」
「いえ、叔父も喜んでいました」
「実はね、久保田さんのことは、姉から聞いてたのよ」
「そうじゃないかと思っていました。
だからなおさら、ご挨拶したかったんです」