学生寮
タカさんの言うことはもうテキトーに流すことにした。


最初は、恥ずかしくてドキドキしたけど、だんだん慣れてきた。


すると、私の頭の上に置いたタカさんの手をどけて、リョウさんが私を守るように両腕で私の肩を抱いた。


「みのりに手ぇ出したら、おばさんと俺が黙ってないよ、タカ」


リョウさんはなんだか私の保護者みたい。


でも、リョウさんってボディタッチが結構頻繁にあって、そのたびにドキドキしちゃう。


「そういうお前の方がセクハラなんじゃねーの?」


タカさんは私の肩を抱いたリョウさんの腕をつついた。

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