学生寮
「そっかー。
じゃあ、ボウリングなら俺らは合格かな?」


カンジさんは嬉しそうに言った。


「もちろんですよ」


裕子も笑顔で返す。


きっと裕子、カンジさんがボウリング得意なのを知って、いい気分にさせるためにわざとあんなふうに言ったんだろうなあ。

大人だなぁ~

裕子はホント人付き合いががうまい。

私は感心しながら、カンジさんと裕子の会話を聞いていた。


「じゃあ、あとは知力か。
そっちはあんまり自信ないなあ。
裕子ちゃんたちの高校、進学校なんでしょ」

「いえいえ、皆さんの大学だって偏差値高いじゃないですか」


そう、みんなの通っているQ大学は、有名な難関私立大学。


「皆さんは何学部なんですか?」

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