学生寮
その後は、3人が一緒に入っているサークルの話を聞いたりして、大いに盛り上がった。


裕子をカンジさんとタカさんが送っていくことになり、私はリョウさんと帰った。


駅から寮までの道すがら、リョウさんが聞いてきた。


「クラスメートの男の子と、付き合わないの?」


げっ、リョウさん、覚えてたんですか?


「ああ、それは断ったので……」


「ふーん。でも、裕子ちゃんはお似合いって言ってたよね」


「えーと、その子は友達で、私はそれ以上に思えなくて。
今もいい友達です」


「そう。じゃあ、みのりはどういうタイプが好きなの?」


キャー、あなたがそれを言いますか?


でも、『リョウさんです』なんて言える訳もなくて。

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