学生寮
ため息をついていると、タカさんに顔を覗き込まれた。


「みのり、おまえ、何百面相してるんだ?」


自分の世界に入ってしまっていた私は、ハッと顔を上げた。


「え、いや、そんなことないですよ」


タカさんは、じーっと私の目を覗き込んでくる。


リョウさんも、私とタカさんのやり取りに興味を引かれたようにこっちを見ている。


やだぁタカさん、リョウさんが見てるよ、変なこと言わないでよ~


しかし、私の祈りもむなしく、タカさんは言い放った。


「そんなことあるだろ。
嬉しそうな顔したかと思えば急にしかめっ面になったり泣きそうな表情になったり。
ああ、わかった。
おまえ今日アレの日だろ?」

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