学生寮
6.ライバル再び
11月に入り、他校での練習試合でいつもより遅くなった日。
駅から自転車で帰る途中、リョウさんたちの大学の前を通りかかった。
「あれ、みのりちゃん!
今日は遅いね」
声をかけてきたのはカンジさんだった。
「あ、カンジさん。
部活の練習試合だったんです。
カンジさんも今帰りですか?」
「いや、これから、サークル仲間と飲みに行くとこ」
後ろの方でどっと笑い声が起きたので、カンジさんと一緒に振り返った。
そこには、リョウさんがサークル仲間と思われる人たちと一緒に声をあげて笑っている姿があった。
リョウさん、あんなふうに、笑うこともあるんだ……
初めて見るサークルの人たちと一緒のリョウさんは、いつも寮で見ている姿とはちょっと違う気がしてなんだか変な感じがした。
駅から自転車で帰る途中、リョウさんたちの大学の前を通りかかった。
「あれ、みのりちゃん!
今日は遅いね」
声をかけてきたのはカンジさんだった。
「あ、カンジさん。
部活の練習試合だったんです。
カンジさんも今帰りですか?」
「いや、これから、サークル仲間と飲みに行くとこ」
後ろの方でどっと笑い声が起きたので、カンジさんと一緒に振り返った。
そこには、リョウさんがサークル仲間と思われる人たちと一緒に声をあげて笑っている姿があった。
リョウさん、あんなふうに、笑うこともあるんだ……
初めて見るサークルの人たちと一緒のリョウさんは、いつも寮で見ている姿とはちょっと違う気がしてなんだか変な感じがした。