学生寮
8.仲直り
12月に入り、期末試験も近づいてきたある夜。
勉強していたらシャーペンの芯がなくなった。
下におりると、ソファでリョウさんが一人、本を読んでいた。
少し前にタカさんにああ言われはしたものの、私はやはり、リョウさんを避けていた。
そのまま横を通り過ぎて玄関に向かおうとすると、声をかけられた。
「どこ行くの?」
「シャーペンの芯がなくなったから、そこのコンビニまで」
目を見ずに必要最小限のことだけ言って、さっと通り過ぎようとした。
ところが、リョウさんは先に立って玄関を出た。
一緒に行くつもりらしい。
勉強していたらシャーペンの芯がなくなった。
下におりると、ソファでリョウさんが一人、本を読んでいた。
少し前にタカさんにああ言われはしたものの、私はやはり、リョウさんを避けていた。
そのまま横を通り過ぎて玄関に向かおうとすると、声をかけられた。
「どこ行くの?」
「シャーペンの芯がなくなったから、そこのコンビニまで」
目を見ずに必要最小限のことだけ言って、さっと通り過ぎようとした。
ところが、リョウさんは先に立って玄関を出た。
一緒に行くつもりらしい。