学生寮
リョウさんの指導のおかげで期末試験もうまくいき、気付けば街はクリスマス一色。
いつもお世話になっている伯母さんとリョウさんにプレゼントを買おうと、私は街に出た。
ショーウィンドウを見ながら歩いていたら、前からきた人とぶつかりそうになり、慌てて横によけた。
すると相手も同じ方へよける。
またよけると、また相手も同じ方へよける。
なんだかおかしくなってきて、背の高い相手の胸から目を上げ「すみません」と言いかけると、そこにいたのは……
微笑んで私を見下ろしているリョウさんだった。
「リョウさん!
もしかして今のわざと?」
リョウさんは笑ったまま、それには答えず、
「よそ見しながら歩いてるとまた電柱にぶつかるぞ」
と意地悪を言った。
たしかに以前そんなことがあったから、言い返せない。
「もう!」
私がふくれると、リョウさんはぷっと吹き出した。
「変な顔」
いつもお世話になっている伯母さんとリョウさんにプレゼントを買おうと、私は街に出た。
ショーウィンドウを見ながら歩いていたら、前からきた人とぶつかりそうになり、慌てて横によけた。
すると相手も同じ方へよける。
またよけると、また相手も同じ方へよける。
なんだかおかしくなってきて、背の高い相手の胸から目を上げ「すみません」と言いかけると、そこにいたのは……
微笑んで私を見下ろしているリョウさんだった。
「リョウさん!
もしかして今のわざと?」
リョウさんは笑ったまま、それには答えず、
「よそ見しながら歩いてるとまた電柱にぶつかるぞ」
と意地悪を言った。
たしかに以前そんなことがあったから、言い返せない。
「もう!」
私がふくれると、リョウさんはぷっと吹き出した。
「変な顔」