子兎さんは俺様総長のお気に入り


許せねぇ、絶対に。
うさぎの情報は何重にもロックをかけて厳重だったはずなのにどこで洩れた…?



いや、今はそんなのどうだっていい。



すぐに緊急事態を知らせるため、屋上へ向かう。




「うさぎが知らねえ族に攫われた片っ端からなんとしてでも見つけ出す」




「…」




幹部の無言は肯定。
湊はすぐにパソコンを用意をしてデータを打ち込む。



他のやつは、俺たち黒龍が代々受け継がれてきた特攻服に腕を通す。





「理王、うちの学校の付近にはいくつか人目につかない廃墟のビルがあってそこに行く可能性が高い。

何か連絡があったらすぐに見せて」




準備をしてる間に着信音が鳴って確認すると、そこには1枚の写真が送信されていた。



コンクリートの部屋で、横たわるうさぎともう一人の女。



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