子兎さんは俺様総長のお気に入り
また会った時と同じ爽やかな笑顔が浮かぶ。
「聞きたいこととは?」
「単刀直入に言うと、島崎理王の女だよね?」
島崎理王?って誰???
そんな人、小中学校にいなかった。
なんせ田舎だから、2クラスしかなくて1クラスに10人もいない。
クラスどころか、全校生徒の名前を覚えられるぐらいの人数しかいない。
その中に島崎理王という人はいなかったはず。
「知らないです。」
「俺、嘘は嫌い。」
「嘘じゃありません。
小中学校にそんな人いませんでした。」
「あなたが夜に気絶していた島崎理王を助けたと聞いている。」
夜?気絶....?
あ、あの時....!!
初めてここへ引っ越しで来た時に確かに助けた。