子兎さんは俺様総長のお気に入り
来た道を戻るように走って、走り続ける。
あそこの角を曲がれば大通りに出る!
曲がろうとした瞬間私はぶつかった。
「いってー。」
「あ、ごめんなさい!」
顔を見ることなく謝るだけ謝って、大通りに出ようとしたが、手を引っ張られて引き止められる。
「待て。ここはお前が来るようなところじゃない。」
「分かってます!
私も来たくて来たわけじゃありません!」
こんなことをしているうちに追っ手が来てしまう。
見上げると、ぶつかった人は身長が高くつり目でこの人も多分不良。
「いたいた。花森うさぎ。
勝手に逃げられるのは困る。」
.......っ!?
もう追いつかれた。
この声はあの金髪男。